• 機器開発技術グループの業務内容

 機器開発技術グループでは、主に観測機器の開発や開発した機器を用いた観測を担当しています。 機器および観測点のメンテナンスに加え、観測記録を処理するサーバ群の保守管理なども担っています。計測機器や記録を適切に管理し、より良いデータを提供することで研究に貢献しています。
 観測に必要な機器類は市販では存在しないものが数多くあります。そのため、必要なものは教員のニーズに応じて製作することになります。 これまでに、残留応力測定装置、地震発生機構の模型、ソーラーパネルによる充電システム、次世代型地震観測機器を製作しました。 次世代型地震観測機器は、民間と共同で開発したもので特許も取得されています。小型軽量、低消費電力、大容量記録を実現することで、多数の臨時観測点を配置し、データを長期間メンテナンスフリーで現地収録できるようになりました。

開発機器

  • 支援している観測所の紹介

 阿武山観測所は、防災研究所地震予知センターに所属する観測所の1つです。 観測所に勤務する技術職員は、近畿圏内にある約10ヶ所の定常観測点の維持管理のほか、地震観測で使用する機材の点検や修理、観測のための機材準備などを担当しています。 また、観測所では過去に使用していた地震観測機器を保存展示して見学会を実施するなど、一般の方々が地震防災について学び合う「場」作りを進めています。 歴史的価値のある地震計の修理や、観測所見学会のプログラム作りなども技術職員が担っています。

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