技術室通信復活

技術室長 平野憲雄

 今回、突然思い出したように技術室通信107号を掲載することになりました。 前回の106号から2年も音沙汰がなければ、もはや力尽きて廃刊になったかと思われてもしかたない状態だったことをお詫びいたします。 2002年度からは毎月2回の例会(情報交換)やセミナーなどの資料作りに追われたり、 1999年から毎年発刊している技術室報告の原稿を優先するため、技術室通信が二の次三の次になってしまったことも原因かもしれません。 ともあれ復活できたことは有難いことであります。
 技術室通信の内容はもちろん技術的であることが望ましいですが、我々技術者はすぐにネタ切れの状態になります。 それは、永年培った技術的な話を探して文章にするのですが作家のように作り話をする訳には行かないからです。 さらには、文章を作る訓練の少ないことも手伝って益々筆無精の世界へと逃げ込み、せっかくの技術情報を表に出す機会が少なくなります。 これらを打破するために、まずは趣味や聞いた話など技術的でなくても良いから100号までは毎月義務的に続けようと始まった訳です。 100号の目標を達成すると、それまでの原稿集めの苦労が報われた喜びを満喫した後は、燃え尽き症候群に似た感じがしない訳でもありませんでした。 義務感が薄れていくにつれて定期的な発刊は苦しくなります。やはりある程度は義務的な部分を残しておかねば続けることは難しいでしょう。 今回は、2002年に採用された新人3人(1人は総合人間学部から)と2003年に採用された2人の合計5人の活躍を主とした記事になりました。 海外出張の見聞録?や工作室の運営や大気災害研究部門への1年間の技術支援を振り返ってや地域への防災学教室の様子などが発信されます。
 通信復活には企画運営掛長の御尽力で原稿依頼から始まり発刊にこぎ着けることができました。できれば年3回以上は発刊できればと期待します。

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