ロサンゼルス出張に思う
防災研究所技術室 企画情報班
辰己賢一
海外出張に行って思ったことを書き連ねます。
業務に対する姿勢が2つあるように思えた。 一つは険しいデコボコ道を手探りで切り開き突き進む道。
油断をすれば様々な多くのリスクが四方八方に背負ってしまう。 が、その道を切り開いていくことによって
時には素晴らしい感動と喜びが得られる。 もう一つはなだらかで和気藹々と歩ける一本道。それなりの苦難は伴うであろうが、先に示した道より歩きやすい。
リスクが少ないからである。 また、責任は内部処理される場面が多いように思う。
前者を歩む者は、ある意味武闘派である。 常に前線で仕事をし、自らのミスによってダメージを追ったとしても、
結果責任を受け、多くの失敗を経験する。 後者を歩む者は、前線を支援する参謀的役割に位置し、
自らの失敗や外部の敵によって怪我することは皆無に等しい。 責任においても致命傷を負うことはきわめて稀である。
また、周りの人たちの輪に入っていけない、入っていかない極楽の境地に住む仙人の世界。
これら両者の道に差が出ると、組織としての力はいっそう弱まるものであると思う。 海外出張では、僕自身、
前線に足を運んでいるかのように錯覚してしまうが、後者の道に引きずりこまれていたように思う。 それは、
業務の内容を精査すればおのずと見えてくる。 現場主義がなされていないのである。 野球を初めスポーツの監督は
フロント・スタッフからは絶対にでないように、後者の立場で物を言う人には現場のことはまかせきれないからである。
コンピュータの画面と格闘?し、仕事をしていると、しばしば後者の道(バーチャルの道)を進んでしまう懸念がある。
獣道で生きる・生き延びる方法を体得することができず、人間力がつかない。
僕は、この年で後者の道を進みたいといは思わない。 バランスも大切であるが、現場主義こそ今の自分には必要ではないかと感じた。
現場には技術の集約がある。 前例のない道を突き進んでいけるような革命家でありたい。
ライン統制の決め事が優先する塊の中に入り、そして、後者の道を進むにはまだまだ早すぎる。
おわりに
アメリカは、日本とはさまざまな面で違うところがあった。
・ 結果主義(個人の能力が正当に評価されている印象をもった)
・ Freeway(高速道路)の料金が無料。ガソリンが安い。
・ 情報量が日本と比べて格段に多い(情報の発信はアメリカから?)
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